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『プロメテウス』『コヴェナント』のネタバレ感想・考察・あらすじ(1)

どーも、映画研究家の丸山です。
今回は、2作品を合わせた考察を主に書いています。

プロメテウス/Prometheus

プロメテウスは、2012年に製作されたアメリカ映画です。エイリアンシリーズの前日譚でありながら、米国ではそこが伏せられていたため、内容を観てエイリアンシリーズと気づく人が多かったそうです。

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引用元:https://www.imdb.com/title/tt1446714/

コヴェナント/Alien: Covenant

コヴェナントは、2017年に製作されたアメリカ映画です。プロメテウスの続編であり、登場人物、ストーリーが繋がっています。前作のプロモーションに反省があったのか、本作ではAlienと付記され、エイリアンシリーズである事を隠さなくなりました。

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引用元:https://www.imdb.com/title/tt2316204/

これらの映画は何ですか?

 

「前後編」です。

 

あらすじは?

プロメテウス

人類の始祖を発見し、始祖の住む星へ向かう。

コヴェナント

異種交配でエイリアンを完成させ、アンドロイドが創造主となる。

前後編なの?

タイトルが全く異なる2本の映画ですが、内容的には前後編の構成と断言できます。2012年と2017年の作品であり、続編は5年後の公開となりました。2021年現在、そこから4年が経過しましたが、続編はまだ確定していません。

幸い、内容的には完結していています。コヴェナントが人気だったならば、続編となる3作目が出てきたかもしれない点はファンには残念ですが、新たな新作は、更にエイリアンシリーズの謎に迫るとの事です。期待しましょう。

各作品の目的

エイリアン各作品の宇宙船は、それぞれ目的が異なります。

  • プロメテウス:人類の起源を調査(裏ミッション:社長の寿命延長)
  • コヴェナント:移住惑星への移動中
  • エイリアン:鉱物発掘後に地球へ帰還中
  • エイリアン2:前作の惑星の居住地を調査
  • エイリアン3:漂流後の宇宙刑務所から脱出
  • エイリアン4:エイリアン研究宇宙船から脱出

地上に降りず、宇宙船内だけで完結しているのは、エイリアン3とエイリアン4だけでした。

また、純粋な調査目的の船は、プロメテウス号だけです。時系列で並べると先頭に来る作品なので、ウェイランド社の悪行に繋がる始まりの作品として、相応しい設定と言えるでしょう。

人類起源説

(これは推測を元にした考察です)

プロメテウスの冒頭で、地球に降り立った一人の異星人は、何かを飲みました。その後肉体が崩壊し、滝に落下します。彼のDNAはいったん崩壊しましたが、飲み干した何かの作用により、新たにDNAが構築されました。

これらから考えられるのは、このような状況です。

  • 地球には人類がいなかった
  • 人類誕生のためには、元になるDNAが必要である
  • 地球に人類を誕生させるため、異星人がDNAの種をばらまいた
  • 飲み干すのを見届けて、宇宙船が去って行く
  • 異星人は罪人で、罰としてDNA拡散を実行させられた
  • 長い年月をかけて、人類が地球に繁殖するのを待っている

異星人のDNAはいったん崩壊するものの、すぐに再構築されます。これは恐らく、単にDNAをばらまいただけでは、自然に人類が誕生する事はないわけであり、映像では映りませんが、もしかするとアダムとイブのような男女の人間を合成するところまでが、飲み干した何かの効果なのかもしれません。

いずれにせよ、人類を誕生させる事を目的として、地球に異星人が介入したという事実を示しています。

※あくまでもエイリアンシリーズでの出来事であり、現実の人類の起源とは全く関係のない事です。とはいえ、人類起源には異星人の介入説があるのも事実です。そういった科学の一説を取り込んだ設定と言えるでしょう。

DNAが一致

宇宙船で発見した異星人の首を調べると、人間のDNAと一致しました。そのため、それが人類の起源となる異星人であると彼らは判断します。プロメテウスの冒頭での肉体崩壊シーンと繋がる展開です。

異星人が自らの肉体を材料にして人類を作ったのですから、DNAが一致するのは当然となります。

初代エイリアンとの共通点

プロメテウスは、初代映画『エイリアン』で登場した異星人をそのまま登場させています。エイリアンでは、異星人の船の中に卵があり、大きな操縦席に座ったまま化石化した異星人が登場します。この時の船内のデザイン、操縦席と異星人、異星人の着る防御スーツは、全てプロメテウスにも登場しています。

人間的なデヴィッド

プロメテウス号でのデヴィッドは、髪を染めたり、言語を学んだり、映画の台詞を復唱して覚えたりして過ごしていました。言語を学ぶのは良い事でしょう。しかし、映画から好きな台詞を覚えるというのは、このような調査活動を支援する労働向けアンドロイドに必要でしょうか?

このシーンは、彼が人間に近づきすぎたため、改良版では思考が制限された、とされる理由となるシーンと考えられます。

人間度の高いアンドロイドの製造が目的であれば、人間に近いのは良い事です。しかし、特定の目的で随行させるアンドロイドが、独自の目的を持ち、自分の意志で勝手に行動するようでは困るでしょう。

そんなデヴィッドだからこそ、プロメテウスシリーズでは元凶となりました。

生きている異星人

異星人の死体は2000年前のものらしいですが、睡眠装置には生きたままの異星人がいました。彼らは、人間よりも体が多く、腕力も強いようです。色は真っ白で、頭髪がありません。しかしDNAは同じ生物なので、そういった身体的な違いは、科学技術が最低でも数十万年以上進んでいるため、科学や、栄養状態など成長過程の違いによるものなのでしょう。DNAレベルで違う生物であるとしたら、DNAが一致しないからです。

人類起源はいつ?

地球の研究結果に基づいて映画が作られているわけではないため、映画上での起源時期は不明です。

異星人のDNAから直接人間が作られたのであれば、人類は猿から進化したのではない、という事になります。現在の人類と同じタイプの新人類が現れたのは20万年前とされているので、仮定としてはその頃に異星人がやってきた、と推測できます。

ただしその場合、ネアンデルタールなどの旧人類の存在を無視する事になります。進化論を採用しないキリスト教型の教育に基づいた設定の映画と言えるかもしれません。

息ができる

プロメテウス号のクルーが異星人の船に着くと、ヘルメットを脱いでも呼吸ができる事を発見します。

これは、人類と異星人のDNAが同じであり、異星人が生息可能な環境は、人間にも適しているからです。

惑星自体は有毒な大気ですが、異星人の船の中は呼吸可能な環境が整備されていました。これも異星人のテクノロジーです。

エイリアンの種類が違う

プロメテウス

プロメテウスに登場するエイリアンは、形態や産後の姿が異なります。

ヒトデ型の触手でやや大型のエイリアンは、異星人の口から生殖器を挿入し、体内に産み付けました。その後、腹から出てきたエイリアンは、成体と同じ姿をしていました。

初代映画『エイリアン』では、フェイスハガーが体内に産み付け、腹から出てくるのは幼体エイリアンです。成長は高速ですが、あくまでも産後の姿は成体とは全く異なります。

プロメテウスのエイリアンをあえて初代『エイリアン』と違う形態にしたのは、コヴェナントで、デヴィッドが「異種交配でエイリアンを進化させた」という設定に妥当性を持たせるためでしょう。そのため、プロメテウスに登場するエイリアンは全て、色が白く、未熟さがあります。

コヴェナント

映画では描かれませんが、デヴィッドはエイリアンを異種交配で進化させたようです。デヴィッドはアンドロイドなので、エイリアンを産み付ける実験はできません。終盤で、化石化したようなショウ博士が映りますが、腹部は開いています。推測可能なのは、ショウ博士の体を利用して、エイリアンの産み付けを繰り返していたという事です。

プロメテウスでショウ博士は、自分に寄生したエイリアンを医療ポッドで摘出し、生き延びます。つまり、腹からエイリアンが飛び出すと死んでしまうのは、エイリアンが人間を殺すのではなく、腹に穴が開いたショック死や、失血死が死亡原因と考えられます。

そうしますと、デヴィッドがショウ博士にエイリアンを産み付けても、飛び出す前に手術で摘出すれば、ショウ博士を生かしたまま、何度も異種交配の母体とさせる事ができます。

そのような実験を繰り返した事で、ショウ博士は最終的に死亡した、もしくは、エイリアンを完成させたため、ショウ博士が不要になって殺した、という事が考えられます。

行き先が地球

プロメテウスにて、異星人の船の行き先に地球が設定されていたようです。この事から、異星人の目的を推測できます。

  • エイリアンは、異星人が合成した生物兵器である(かもしれない)
  • その生物兵器は、繁殖に人体を必要とする
  • 生物兵器の量産のため、別の惑星に同じDNAの生物を繁殖させたい
  • 地球に人類を誕生させた
  • 人類が繁殖したら、エイリアンの胞子をばらまき、生物兵器を量産する
  • 自分達の母星では危険なので、別の惑星でエイリアンを研究した(プロメテウスが着いた惑星)
  • エイリアンを開発したので、地球へ向かおうと準備していた
  • エイリアンが暴発し、船員が全員死亡(ホログラム映像)
  • 2000年後に、プロメテウス到着。異星人とエイリアンを目覚めさせる

最終的に、プロメテウスの皆さんは自分を犠牲にして、地球へ向かおうとする異星人の船を破壊。ショウ博士とデヴィッドは、別の異星人船に乗り換え、生物兵器を乗せたまま、異星人の母星へ向かう事になります。

異星人の生き残りが地球へ向かう事から、下記が確定と思われます。

  • エイリアンは、生物兵器として開発された
  • 人類は、兵器生産のために作り出された異星人のコピー

長くなったので・・・

いったんここで終了して、続きはまた別の記事へ。

次は、「エイリアンは開発されたのか?」からです。こちらからどうぞ。

プロメテウス単体の感想

プロメテウスの記事も別に書いていますよ。

コヴェナント単体の感想

コヴェナントの記事も、別に書いています。

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