ネタバレパラダイス

鑑賞後にお読み頂きたいブログです

打ち切りドラマ、フォーリング・ウォーター/Falling Water (2016~2017)は、観ないほうがいい

どーも、丸山です。 これ観ました。

 

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Prime Videoでも観れます。

www.amazon.co.jp

これは何ですか?

 

「インセプションになれなかった駄作」です。

 

良作ですか?

 

駄作です。

 

評価は80%と高いのに?

シーズン2で打ち切られ未解決なので、ストーリーというか事件が何も完結していません。最後まで観ても未解決なので、観ない方がいいんです。

 

テーマは?

シーズン1

夢の世界は他人と接続できるという事で「とりあえず寝てみて」とごり押しされる主演女優。この時点で

「インセプションのインスパイア系」

である事が確定。

その人の息子が最高の能力者と言うことで探したり逃げたりする。

謎の組織は2つぐらい出てくるが、何も明かされない。

シーズン2

神々しさのあった最高の能力者の子役さんが全く顔の違う別の子役にチェンジリングされ、急に神々しさがなくなる。

彼を追っていた組織は急に存在感が曖昧になり、EP1から急に「シャドーマン」いうキン肉マンの超人みたいな名前の悪役がボスキャラみたいになって全話が進むも、最終章では「視聴率低いの分かってるから全部の伏線未回収」エンディングとなり、何も完結しないまままさかの終了(このパターンは特に打ち切られそうなアメリカの番組がよく使う手法)。

そして打ち切り。

 

各シーズンの終わり方

S1は、まだ「逃げられた」という達成感があるので、一応の完了にはなっている。謎の組織の正体や目的は何も解決せず。

S2はより悪化して、新キャラが登場して全員を上回る超越した能力を発揮され誰も太刀打ちできず、まるでシーズン第1話のような「まだまだ続きます」テンションで終了したので、シーズン中ずっと追ってきたシャドーマンとの決着もつかず、続きがどういう方向に行くのか何も示されないまま終了。

 

よく使う手法

アメリカのTV番組は非常に数が多く、人気の有名作や長寿番組もあれば、S1で終了する不人気番組が大半である中、S2が作られたということは少なくともS1時点では視聴率が良かったのでしょう。しかしS2になって(何かリニューアルしたらしいが)全然面白くなくなり、予想通り打ち切り。リニューアルしない方が良かったんじゃないの。

 

S1、S2ぐらいで打ち切られる番組がよく使う手法として、全く何も解決しないまま、「結末は次のシーズンを観ないと分からない」状態を作り出し、下がった視聴率を「熱烈なファンで底上げ」しようとする「未解決エンディング」があります。

 

良心的な作品なら、複数のプロットを走らせ、みんなが気になるメインプロットは解決させつつ、新しいプロットやメインプロットの新展開を急に登場させて「続きが気になる!!!」という展開に持って行くのですが。打ち切り濃厚となったドラマは「全部の解決を先のシーズンに送る」事で、強引に視聴者を引き留めようとします。

本作は、強引に引き留めようとしたようですが、ファンは付いてきてくれなかったようです。

 

打ち切り原因は?

ストーリー

S1

目が覚めているのに急に夢の中のシーンが始まったりするので、どこから夢なのかが観ているほうに伝わらず、「そりゃあ夢だからって言われたらなんでも好き放題できちゃうよね」っていう感覚になったりならなかったり。メリハリがなく曖昧なんですよね。タイトルの意味も謎。

S2

恐らくS1の「夢の始まり」が分かりにくいという批判を受けて、突如、主人公達が夢の世界に入る時は「背中から水面に落ちる」という演出が追加されました。ようやくタイトルどおり、水に落ちるようになったわけですが・・・

これ、S1からあるべきでしたが突然追加されたので、一貫性のなさが目立つ結果に。そして、S2でも途中からほとんどこのシーンがなくなり、やはり一貫性のない製作意図が明らかになりました。

そもそも、水に落ちるシーンはもっと神秘的に丁寧に作ればいいのに、役者の表情が毎回微妙なんです。「ザッパーン!」ってなるのが分かっていて目をつぶっちゃうテスとか。体重が軽すぎて沈まずに水面で止まっちゃうテスとか。ちゃんと沈むように水中で引き込む裏方が必要だったでしょう。演出がとにかく微妙です。

 

各シーズン

全体的に目的が曖昧だし、役者達の演技も中途半端です。

 

演技

テス

美人ながら表情が硬いので、高いところから下を見下ろすような敵役のほうが似合っているのでは。EP1では「あまり見かけない魅力的な女性だな」と思いましたが、見続けている内に、あまり役に入り込めていないor演出が悪いと感じます。どうせなら、もっとガチガチに病的な状態で、たまにまともになるとか、夢の中でだけ正常、みたいなキャラにしたほうが立ったでしょうね。

 

バートン

この人、目力が強すぎて、やたら目立ちすぎるんですよね。アクが強すぎる。Netflixドラマの「ナイトフライヤー」で船長役もやっていました。ナイトフライヤーでは、アクの強さをイカした個性的な役をうまく演じていましたが、本作では微妙。元々投資家関連?をやっていたような感じだけど、イマイチ何をやっている人なのか頭に入りませんでした。いい役者さんなのでは、と思うものの、あまり評価できる点がない。感情表現が足りない気がします。何をやっていてもだいたい同じテンションなんですよね。

タカ・マツヤマ

この人の顔はよく見覚えのある人も多いのでは。Netflixドラマの「オルタードカーボン」で主人公役をやっていました。

g.co

この人は韓国人らしいですが、本作でもオルタードカーボンでもなぜか日本人役なんですよね。韓国人をやればいいのに。

オルタードカーボンでの彼の演技は、うまく見せてくれました。しかし本作では・・・やはり顔が硬い。主役3人とも、感情表現が映えない役者さんです。

 

ストーリーも曖昧、主演も硬い演技。硬い演技で問題ないのは「ハードボイルド役」だけです。普通は重宝されません。それが主演でしかもトリオでハード。これはファンが見放すわけです。

 

何やってるか分からない

人の夢に入るという大それた能力で敵と戦う人達にしては、普段の行動が普通過ぎるし、あんなに探し求めた息子がS2になったらほとんど蚊帳の外。彼はS1で「失敗したらやり直しタイムループ技」で、時間操作までできちゃう至高の存在でしたが、S2になったらあまりかわいくない、普通にべらべら喋る少年になってしまいました。S1のあの神々しさは維持すべきでしたね。

 

そして、このドラマの最大の魅力であるべき「夢」というテーマが、薄っぺらく扱われている点が最悪でしょう。もっと神秘的に扱うべきだったのではないでしょうか。また、夢のシーンが結構少ない点も評価が下がるでしょう。夢のシーンにテンションを上げるためには、通常シーンも面白くなければ成り立ちませんが、大したことやってないんですよね。

 

結論

テーマが重すぎて制作陣が扱いきれなかった、もったいない作品、という感じですかね。写真映えする主役級の役者を3人も使っておきながら、活かせていない。もっと全体的にクール・スタイリッシュな作風ならば、こういう役者でも成り立つんでしょうけど、この作風には合わない人達でした。音楽も凡庸でつまらない。夢の神秘性を盛り上げていない。せっかく面白いキャラだったタカの母親をS2で早々に死なせてしまったのも、分かっていないなーって感じ。凄く面白いポジションと演技だったのに、さっさとないものにしてしまった。S2の制作陣はS1の制作陣に謝ったほうがいいぐらいです。

 

一言だけ言うならば、

 

未解決打ち切りドラマを観るのは時間の無駄なので観ないほうがいいでしょう。

 

意味ありげに出てきたテスの父親?や、その名前と名字・・・あんたビルの姉か?みたいのが出てきたり、S3制作決定狙いの新要素がぽろぽろ出てきたけど、インパクト弱すぎかつ凡庸。もっとストーリー自体をちゃんと盛り上げないと続きませんよね。

せめて既存路線完結なら観る価値もありますが。全て先送りで打ち切りなので、

 

貴重な時間はもっといい作品を観るために使いましょう。

 

余談

字幕では「タカ」だけど英語では「タック」と呼ばれている彼。

偶然なのか意味があるのか分かりませんが、オルタードカーボンでも彼は「タック」と呼ばれています。あちらはタケシの愛称でタックですが。