どーも、丸山です。 これ観ました。
この映画は何ですか?
「強い村」です。
良作ですか?
製作上のクオリティは高く、なんとなく最後まで観てしまいました。大物俳優も出ていますし。
あらすじに騙される
U-NEXTで399円で観ましたが、ストーリー説明に問題があります。
村の長老の死をきっかけにバクラウ村に帰郷したテレサ。しかし、その日から村で不可解な出来事が起こり始める。インターネットの地図上から村が消え、正体不明の飛行物体が現れ、給水タンクに銃弾が撃ち込まれる。さらには村人が血まみれの死体で発見され…。
この中で問題になるのはこれらです。
- 不可解な出来事
- 地図から村が消える
- 不明な飛行物体
- 死体で発見
順番に見ていきましょう。
1.不可解な出来事
何か未知の出来事が起きているかのようですが、単に政治家が選挙活動の支障になる村を排除したかっただけの事です。それに、村人は誰も「不可解」とは思っていません。静かにやり過ごしています。
2.地図から村が消える
そもそもこのバクラウが実在するのか分かりませんが、山岳部のごく狭いエリアに100人以内の人々が暮らしている、食料にも困っている「何で食っているか分からない人達」の小さな町なので、地図に載らないレベルと思われます。
そして老人が子供達に「10インチタブレットで村の位置を見せる」という、この村の文明度にマッチしているのかどうか訳が分からない状況で、「おかしいなー村が見つからない」という、ただこれだけ。「紙の地図を見よう」ということになり、誰も騒ぎ立てません。
地図から村が消える、という言葉から来る印象はもっと大きな出来事のはずですが、全くそうではありませんでした。
3.不明な飛行物体
いまどき、誰が見ても「ドローン」です。不明でもなければ飛行物体ってどんだけですか。正確に書くなら「所有者不明のドローン」です。あまり嘘は書かない方がいいです。
4.死体で発見
不可解な出来事が連続して、更に死体発見!とくると、一体何が起きているんだろう・・・と想像をかき立てられても仕方ないですが、ただ単に政治家が殺し屋を雇って村を襲わせただけのシンプルな事件です。
殺しが目的なんだから死体ぐらい出るさ。
何が面白いのか?
この映画は、ストーリーラインが全く分からないまま、平然と暮らしている村人をずーっと眺めている時間が長い、起伏のない作品です。
たまに人が殺されたり、殺し屋の殺人ミーティングの模様が映ったり、村とは別の存在が入り込んでいる事をほのめかしつつ、ラストまでほとんど盛り上がりません。
一斉襲撃が始まったところで村人が全員逃げたように見せかけつつ実は隠れていて、返り討ちにします。実はガチガチに最強な村なのです。
そして最後に政治家が演説に来たシーンで、捕虜になっていた大物俳優が「政治家に雇われてやりました」と暴露して終了。
・・・面白いですか?
よくある最後に一気に来るやつ
この映画は昔からよくある、「何が起きてるか分からないけど最後に一気解決系」の作品です。この手の作品は、最後まで観てもらわないと面白くないのが特徴なので、最後以外をいかに面白く作るかが重要です。
本作は、村人の生活をただ観ているだけ感が強い作りです。
それを正直に書けばいいと思うのですが、あのようなあらすじにすると、この作品の良さを全部消してしまうような煽り文句にしかなりません。
もっとうまく紹介文の書ける人を見つけた方がいいんじゃないかと思います。
観てみようかしら?
レンタルするほどは面白くないと思います。もっと面白い作品はたくさんあります。無料になってから、黒人の村対白人の殺し屋の映画が観たいな?と思ったら、思い出してあげて下さい。
ハリウッドみたいな派手な映画が嫌いな人にはオススメかもしれません。