ネタバレパラダイス

ネタバレ感想・考察ブログ

難解?『フロッグ』のネタバレ感想・考察/I see you (2019)

どーも、丸山です。 これ観ました。

フロッグとは

フロッグは、2019年に製作された犯罪ドラマ映画です。
フロッグの意味は、他人の家屋で密かに暮らす行動の事です。

本作は、フロッグされる家庭の視点と、フロッグする人の視点が描かれ、最後に目的が明らかになります。

f:id:maruyamapot:20211107203250p:plain

引用元:https://www.imdb.com/title/tt6079516/

この映画は何ですか?

 

「AB映画」です。

 

良作ですか?

分かりやすく言うと、『カメラを止めるな』と同じで、1つのストーリーを異なる視点で2度観るタイプの作品です。それぞれの視点が交互に映るのではなく、前半がA視点、後半がB視点、という構成です。

カメラを止めるなは初めて観た人にでも何が起きているか分かるように、1回目と2回目の間に説明パートがあります。本作は、何が起きているかを明確に理解して2ターン目を観る事が難しい作りです。カメラを止めるなのように、

「あれ?なんか分かんないからもっかい観たい」

となる点は同じですが、カメラを止めるなは「再度観ると1ターン目が面白くなる」のに対し、本作は、どこからが2ターン目か分かりにくいため、何が起きているのかの理解が難しい構成です。

コピーは大げさ

45分後から快楽に変わるというコピーは、嘘・大げさ・紛らわしいです。
そんな鑑賞効果はありません。

AB映画とは?

1つの場面を異なる視点で、前半にA視点、後半にB視点、と2回映すような映画について、特に呼び方がありません。

予めそういった構成と分かる呼称を付けると、せっかく秘密にしている構成をばらしてしまうような事になるので、プロモーション内容で触れるのは難しいでしょう。

しかし、呼び方がないのも困ります。

今回から、ABの視点で同じ場面を2回映すような構成の映画を、AB映画と呼ぶ事にします。本作以外では、『カメラを止めるな』が該当します。
私が命名したので、よそでは通じませんよ。広めちゃって下さい。

あらすじは?

中心的なストーリーとして、未解決の児童失踪事件が連続します。
1ターン目と2ターン目で視点が異なります。

1ターン目

一家が過ごしていると、部屋の物の位置が変わる、物が落ちてくる、といった不可解な事が起こります。心霊現象のようにも思える構成です。

最後は、侵入者が斧を持って父親に斬り掛かる瞬間で終了します。何が起きたか分からないまま2ターン目が始まります。

2ターン目

1ターン目の冒頭から、2人組が「フロッグ」を実行している事が説明されます。彼らは、フロッグの記録のために録画をします。

フロッグとは、住人に気づかれず、迷惑もかけず、最小限の食料を「気づかれない程度に」頂きながら生活する行為の事と説明されます。そして、ばれないように短期間にどんどん移動していくそうです。

一人はフロッグ達人の女子。もう一人は、初参加のビギナー男子。この男子がくせ者で、女子の言うことを聞かず、フロッグルールを超える横暴な行動が目に付きます。

1ターン目で、部屋の物が移動していたり落ちてきた物が当たって怪我をするなどは、全てフロッグ中の彼らの仕業であったことが、2ターン目の映像から分かります。

カメラを止めるなは、2ターン目で仕込まれる情報を元に、再度1ターン目を観たときに初回鑑賞時には得られなかった笑いが生まれるという優れた編集・演出がありましたが、本作は、そういう優れた演出を狙ったわけではないようです。

この映画の見所は?

まず、1ターン目のラストで、いきなり斧で襲いかかる場面です。フロッグ新人の彼は、斧で斬り掛かるようなサイコ殺人鬼だったのでしょうか?

その理由を理解できるのが2ターン目です。

彼は、児童失踪事件の被害に遭いつつ、逃げる事ができた奇跡的な生存者でした。そのため、犯人の顔を覚えているのです。

台詞の少ない彼の口から、明確にこの家を選んだ理由は語られなませんが、犯人の家を突き止め、復讐=殺すためにフロッグに同行したと推測できます。

この「生存者である事」、「復讐が目的である事」が明らかになるシーンが主な見どころです。他にも、現在も失踪中の少年達を、無事に保護できるかが最後の見どころとなります。

2回観る価値はある?

集中して1度鑑賞すれば十分ですが、分かりにくい内容です。
もう一度観て、1ターン目で何が起きていたのか見直してみると、面白いかもしれません。

日本では難しい「フロッグ」の実行

日本では、フロッグという行動様式を聞いた事がありません。もちろん犯罪です。
そのようなフロッグを実行するとしたら、日本の住宅事情ではまず無理で、屋根裏などが充実している住宅事情のお国である必要があります。

犯人は誰?

1ターン目の最後で斧で斬り掛かられる男が、児童失踪事件の犯人です。

その犯人を覚えているフロッグ男子がこの家をフロッグ先に選び、復讐のためにフロッグしていたのです。これがこの物語の隠れた目的です。

しかしこれでは事件は終わらず、失踪した児童が生きている事が分かり、残された時間が少ない中、子供達を探します。

まとめ

本作は、AB映画としてはカメラを止めるなと同じ系統の作品ではありますが、全く性格の異なる映画です。AB映画のエンターテイメント性を追求した映画が、カメラを止めるなだと言えるでしょう。

本作は少し難解な構成であるため、しっかりと観る必要がありそうですね。

オススメ映画

星5を付けた他の映画はこちらからどうぞ。

次にオススメの映画

星4も、面白いと思った映画です。ぜひお試し下さい。