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JDがシークレット出演『Mr.タスク』のネタバレ感想・考察/Tusk(2014)

どーも、映画研究家の丸山です。 これ観ました。

Mr.タスクとは

ミスタータスクは、2014年に製作されたホラーコメディ映画です。
狂気の博士が、長年の夢であった「人をセイウチにする」を実現させようとします。

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引用元:https://www.imdb.com/title/tt3099498/

この映画は何ですか?

 

「キチガイ博士の人体実験」です。

 

タイトルの意味

タスクは、ご想像通り、日本語でセイウチの意味です。

・・・とは行きません。

正しくは、セイウチなどの「牙」の意味です。

邦題のミスタータスクは、キチガイ博士の事を指すのでしょう。しかし、原題はただのタスクです。直訳すると「牙」でしかありません。つまり、博士の事を指していません。

となると、タスクは犠牲者に取り付けられる牙、または博士の部屋に飾られた牙、などを象徴的に意味していると考えられます。邦題は、そのような背景を考慮しているとは思えず、製作者の意図とも違っているように思います。

長年クオリティが高まらない邦題問題。本作ではどうなんでしょうか?

良作ですか?

B級映画の要素も強いながら準A級的な要素も備えた、一言で表すのが難しい映画ではありますが、あえて言うならば、馬鹿映画。もしくはクソ映画。いずれも前向きな意味で褒めてます。

あらすじは?

ストーリーは簡単です。「ムカデ人間」を観たことがある人なら、それのセイウチ版と言えば概ね伝わるでしょう。セイウチに思い入れの強すぎるマッドな老人が、人間をセイウチにしたいという欲望を実践するというのが大筋です。

みどころは?

冒頭は無駄に長い

冒頭、ポッドキャスターである二人組のやり取りが無駄に長いです。彼らのキャラクター描写をそこまで丁寧にやる必要はありません。「ホステル」のように、誘拐された後に全く自由なく殺されてしまうならば、キャラ描写は薄くてよいからです。
なので冒頭のつまらなさは我慢して観ましょう。

ムカデ人間よりはポップ

「ムカデ人間」ほどのダーク、妄執、キチガイ、キモさ、はありません。さらっとした、ブラックコメディのようなテイストです。
「ムカデ人間」は、もし友人に勧めるならば、鑑賞注意を伝えます。しかし本作はそこまでではないので、気軽に観てもらえると思います。

有名人の娘

ストーリーに全く影響のない「愛想のないコンビニ店員JK二人組」が登場しますが、一方はあのジョニー・デップの娘らしいです。

有名人の娘の父親まで・・・

怪しい探偵役の付け髭が安っぽくて、逆に面白くていいなーと思いました。
この探偵の名前がギー・ラポワンテで、キャスティングを見ても役者名が同じくギー・ラポワンテ。誰だよ!w ってなるわけですが、あらすじを見ると「怪しい探偵役にジョニー・デップ」と書いてありました。あらすじでネタばらしとはw

というわけで、シークレット出演みたいな感じで大物俳優ジョニー・デップが出演しています。主人公達と消えた友人を探す旅にずっと同行するため、出演時間は長く、カメオ出演ではありません。

ジョニーデップは極端

ジョニー・デップが普通の人間役をやると、どうも駄作量産傾向です。例として「ツーリスト」「トランセンデンス」があります。一応フォローすると、いい役者さんですし、嫌いなわけではありません。「ナインスゲート」が何度観ても面白い名作なのは例外であり、普通の人間役を演じると駄作になる傾向が強いようです。
変な個性的キャラを演じさせたら右に出る者は概ねいないと思われる独特な役作りは素晴らしく、パイレーツシリーズや、「チャーリーとチョコレート工場」などが該当します。「アリスインワンダーランド」はクソ映画でした。

では、本作のデップがどちらに相当するかというと、「個性的な変キャラ」の方であり、とてもよいです。クセの強いキャラをうまく演じています。何より、ジョニー・デップとは分かりませんでしたから、最高得点と言えるでしょう。

もう1つの理由

ジョニー・デップの評価が高くならないもう1つの理由は、大体何を演じても、「俺ジョニー・デップ感」が出ちゃうところです。メイク盛り盛りで突然出てきたとしても、「あーまたお前かジョニー」と気づけてしまうところがマイナスポイントです。例としては「ファンタスティックビースト」で魔法が解けて急に素顔を晒した時が該当します。
どれだけメイクを塗り塗りしていても、これジョニー・デップだよね。とすぐに分かってしまう。演じ分け、演技力、役作りのクオリティは最高レベルなのに、メイクを盛りまくってもジョニー・デップ感が隠せないというのはマイナスです。

本作では素晴らしい

しかし本作のギーラポワンテに関しては例外で、ジョニー・デップだとは分かりにくいです。どうやら特殊メイクまでしているそうですよ。付け髭、つけ眉毛、かつらで大幅にイメージの差別化を実現しています。

というわけでこの映画でのジョニー・デップらしくなさは特筆すべきレベルに達しています。

評価の理由

本作の内容は、老人が人間を無理矢理セイウチにしてしまうというものですが、期待するほど大した話ではありません。彼の長年の思い出がそうさせたという事なのかな?という程度に理解しました。理性的な印象であり、キチガイ感で行動していわけではなさそうなところは面白いですね。

エンドロールの中でスタッフの2人が、内容について笑いながら会話する音声が挿入されます。その話の内容がかなり下品でした。その感性で作られたのかと思うと、ちょっと受け入れがたい気持ちになり、印象が悪くなります。

まさかのスピンオフ

ジョニー・デップ周りの情報ですが、コンビニ女子2人のスピンオフ映画があり、そちらには引き続きジョニーの娘、ジョニー本人、さらにジョニーの息子まで出演しているそうです。コンビニ女子はかなりいいキャラを演じてたので、少し楽しみです。

 

本作はジョニーデップ家の宣伝用に作られたんでしょうか?