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酷すぎる?『ミスミソウ』のネタバレ感想/ミスミソウ (2018)

どーも、丸山です。これ観ました。

映画「ミスミソウ」公式サイト

Youtubeだとこの辺でしょうか。

ミスミソウとは?

ミスミソウは、2018年に製作された日本の映画です。同名の漫画を映画化した作品です。

邦画は滅多に観ないのですが、ホラーならば邦画でも期待してしまいます。Netflixで配信されていたので観てみました。注目のデブ役の俳優の名前も書いています。

この映画は何ですか?

 

「ブスの凶行+」です。

 

邦画の評価は辛口です。ご了承下さい。

邦画の良さはホラー、怨恨、仕返し、などに顕著に表れます。それ以外はほぼ観る価値がありません。役者のレベルも低い。監督もダメ。演技ダメ。カメラワークダメ。BGMダメ。どれを取っても良さがない。それが邦画。

不気味さなどは邦画の映像に映えます。なぜそうなのかは分かりませんが、日本人の国民性や歴史観にマッチしているのでしょう。悲しいですね。

テーマ

さて、本作は、いじめられた上に両親を焼き殺された女子の復習もとい復讐がテーマです。そのつもりで見始めて、途中まではいい感じで進んでいきました。いい味出てます。

途中からなんかおかしくなってきました。主人公が全員殺してエンドがこの映画のベストだったと思います。しかし、過去のいじめられっ子が2番手から1番手に繰り上げられたことで、ブス女子が主人公を殺しにやってきます。うーん。。。

さらに話はおかしくなります。

実はいじめや怨恨以外にもっと大きな問題がありました。サイコパスです。ガチな奴です。終盤になって、主人公の彼氏がサイコパスで親殺しを撲殺で死にかけの祖母に告白します。おや?こいつが一番やばい奴ではないですか?

好きな人の事になるとおかしくなっちゃうんだ♪

反省の色がありません。サイコパスの中でもかなり上位に来る奴です。微妙に不気味さがあり、妙な配役だなと思っていたので、最後に納得です。そしてラストバトルはブス女子をサイコが殺して、主人公もサイコに刺され、ギリギリで一発逆転のボーガンブッコミで、サイコパス死亡。

関係者が全員死んだところで、力尽きて倒れた主人公を画面の中央に置いたまま映像は宙に離れていきます。なかなかきれいな終わり方でした。

 

・・・・・・。

 

って終わんねーのかよ!!

まさかの終わりませんでした。

卒業式で、たえ子が出てきます。どうやら唯一の生存者のようです。ブス女子が勝手に下克上に浸って刺し殺したつもりでいたのですが、実は急所を外しており、生き延びていました。

うーん。。。

主人公の死で終わればまだ良かったのですが、どうしてこの無駄なシーンを付けたのでしょう。卒業式手前から流れ始まるエンディング曲も、

「ここで来たか邦画のセンスの悪さが!!!」

という選曲です。曲は悪くない。選曲が悪い。

ここまでのBGMには一切違和感がなく、邦画にしてはセンスがいい方だと思っていました。最後にやらかしてくれた感じです。

作風台無し。

終わりよければ全てよし、終わりダメなら全てダメです。主人公のラストシーン以降は全部無駄。残念な映画となりました。

そして最後の生存者が、主人公と仲の良かった時間を教室で回想。回想シーンではガールズラブかってほど無駄にキラキラ笑顔で密着して窓の外の何かを見て終わります。回想が終わり、彼女は窓に立って同じ何かを見つめます。その先に何が見えているのかは分かりません。

ここまでずっと直接的な映像を展開してきたのに、最後の最後で「想像してよ」っていう、制作者の無駄な意図。これが邦画のダメなところですね。最低です。

サイコパス君のシーンもイマイチ

死にかけの祖母に親殺しを告白するのではなく、爽やかな笑顔で死体の祖母に話しかける方がずっとサイコです。彼はサイコパスというよりただの自制障害暴力依存症です。どうせならもっとちゃんとサイコパスらしく描くべきでした。更に言うと、彼氏がサイコパスという設定自体が無意味です。

話を複雑にして映画に重みを持たせたかったのでしょう。主人公が全員殺して終わり、では売れないと思ったのでしょう。ただ、この映画って売れましたか?全く名前を聞いたこともありません。Netflixで見かけるまでは。

中途半端に重みを持たせようとしなくていいのです。面白いところだけ見せたらいいです。サイコパス彼氏じゃなく、まともな彼氏がそっと支えてくれる反面、復讐の殺人をやめられない主人公、という絵で十分悲惨で、面白いです。

サイコパス設定には非常に疑問です。

燃える自宅に妹を救出に行ってくれたはずの彼氏が実は中で焼け焦げる父親の写真を撮っていたのがばれるっていうシーンをどうしても撮りたかったんでしょうね?でもそういう前触れとかサイコパス予測は伏線がなかったので盛り上がりに欠けました。

そもそも、彼氏の割にいじめられてるの止めに入らないし、学校に来たときぐらいしか会ってないし、これ彼氏って言えるの?っていう謎の存在でした。

主人公が好きっていう感情表現もたぶん一切ありませんでした。大好きだった彼が実は・・・という表現が生まれないんです。一応形式的に彼氏って事になってた人が実はサイコパスで。

もうちょっと脚本を書くのが上手な人に頼むべきだったか、上の方から無理なシーン追加の指示でも降ってきたか。

いずれにせよ、映画は結果です。

公開まで作り終えたら、修正が利きません。大幅な変更は不可能です。でも、せめて、主人公が死んだシーンで終わりにしていれば、この映画には70点ぐらいは付けられたかな?と思います。余計なシーンのせいで、30点未満に落ちました。相当無駄なお仕事をされましたね。

スポンサーとかのしがらみで、エンディングテーマは誰の、どの曲を使う、は決まっていたでしょうし、納得していないスタッフも少なくないのではと想像します。それぐらい作風を台無しにしています。一番の破壊者は人ではなくあの曲です。残念。

最後に、いいところを何点か。

赤と白

復讐を開始した主人公。積雪の中、白パンツに赤のコート。復讐をイメージさせる分かりやすい演出です。登場人物を少なくしたり、土着怨恨を生みやすい「山岳地帯」を舞台に選んだのだろうと思っていましたが、雪の白に血しぶきは映えます。冬を選んだのも、もちろんそういう理由でしょう。この辺のセンスはナイスです。この辺までは輝いていただけに途中からのだめっぷりが非常に残念です。

それ以降、着替えずにずっと同じ服装だったのもマイナスです。

デブ役(遠藤真人)の演技が光っていました。

デブ役の彼の名前は、遠藤真人君です。
Masato Endô - IMDb

日本の若手俳優(全員未成年?)の演技力なんて大したことはありません。演技といっても、普段の自分にちょっと色を付けただけの「日本の役者」レベルです。しかしこのデブは違います。本作の中では演技力を発揮していました。
彼は恐らく、普段の自分とは全く別の、作られたキャラを的確に演じています。与えられた役を正しく演じていました。彼はかなり評価されるべきだと思います。
演技力自体は稚拙です。ただ、自分とは全く別のキャラを演じる、本来役者に求められる技術をちゃんとこなしていたのは、彼だけです。

ただ、最後にBL的な発言をしたのが意味不明です。主人公にキスしようとするシーンはなかなかの迫力でしたが、その直後にBL発言。女子にキスしようとした後に、男子に告白ですよ?いったい何がしたかったのか分かりませんが、死んじゃったので永遠に不明です。

最後の最後に一言。

映画のタイトル、これでいいの?違いません?原作があるからしょうがないじゃない、ではないと思いました。

邦画にしては、前半ぐらいまでは面白かったです。しかし、結局邦画の残念さを思い知らされました。