ネタバレパラダイス

鑑賞後にお読み頂きたいブログです

アベンジャーズ エンドゲーム ★☆☆☆☆

 

2年ぶりですか?

 

あの衝撃で悲壮的なラストから。劇場から出てくる家族が全員どん底フェイスで出てくると話題の。ようやく前編の続き、後編が公開されました。アベンジャーズフェイズ3の完結編です。

予め予想できた事

アントマンアンドワスプをご覧になった方ならば、ラストの小ネタで予想できたでしょう。『エンドゲームで、生命50%カットの修復はタイムスリップで解決するな!』と。

しかしその後、キャプテンマーベルが公開され、その最強ぶりを見た方は、こいつが主戦力になるのか!とも思ったでしょう。

 

終わってしまった3人の物語

まさかのアイアンマン死亡。

泣かせるため?盛り上げるため?世界を救う指パッチンをするために、アイアンマンは死亡しました。しかし丸山はこのシナリオに感情移入できませんでした。以前からロバートダウニーJrは降板すると噂されていたので、このシナリオは「最高の終わりを用意するから」と口説いてアイアンマン3で単品映画は終わりつつもアベンジャーズスパイダーマンなどに出演が継続し、最終的に本人の希望通りアベンジャーズシリーズの出演は終了となったわけです。ロバートダウニーJrの降板ありきのシナリオと思えてしまい、死亡に必然性がなく、あくまでも死なせるために死なせた感が前面に出てしまいました。まぁ、死なない限りアイアンマンが出てこない妥当なシナリオを書くのは難しいですよね。サノス編のクライマックスで死なせるのが最も都合が良かったということです。都合良く書かれたシナリオなんてやっぱり面白く感じないもんです。

まさかのナターシャ死亡。

人気キャラかつ超人気女優かつハリウッドで最もギャラが高いと噂される彼女。しかし、彼女は人間でスーパーヒーローではないため、出演時間は少ないし単品作品があるわけでもない。しかしギャラは超高い。ちょうどサノス編が終わるので、ソウルストーン獲得のために死なせちゃえばいいな。って感じがしちゃって、彼女の死にも納得が行きませんでした。だって、あそこまでしてホークを止めて自分が死ぬ必要があった??って思ったし、あの時点では「指パッチンで生き返れるんだよね」って思っていたし。ところが後になって「だめらしいんだ」ってw そりゃあ、ソウルストーン獲得条件である「死」を、後から石の力でなかったことにできてしまっては、獲得条件を付けた意味がなくなってしまうので、そりゃそうか?って思えなくもない。しかし待てよ。前編からシナリオは通して書かれていたはずだから。ソウルストーンにだけ「

特別な石なのだ」という設定を付けたのは、つまり、死んだナターシャを生き返らせることができないような設定を予め付けていた。と読むことができる。

多くのファンは、ハルクとナターシャの恋愛がうまく行くことを期待していた。それを裏切られたわけですが、どういう事情かは分からないものの、ナターシャ降板も以前から決まっていたということなのでしょう。降板を理由にキャラを死なせるのはやっぱり必然性がないので無理があります。たくさんの人が涙したかもしれませんが、私には無理でした。

まさかのキャプテンアメリカ老衰

当初からアベンジャーズシリーズは、その名の通り、キャプテンアメリカがリーダーでした。特にキャプテンアメリカの単品映画は、(彼がスーパーヒーローとしての能力が平凡だからだろうかってのは置いといて)派手な映像などではなく、シナリオが濃いストーリー重視の作品でした。敵対するのはヒドラ。途中からヒドラネタは薄れていきましたが、とにかくアベンジャーズシリーズはキャプテンである彼の物語でもある。だから、サノス編が終わるということは、キャプテンアメリカにも終わりを与えてあげる必要がある。ここまでは納得できること。

しかし、タイムトラベルから戻ってこない!やばいやばい!と思ったら離れたところに老いた感じの黙った背中。誰だって「あー年取ったキャプテンが座ってんぞ」って分かりましたよね。でも分かったところで納得はいきません。一度過去に戻ったシーンで、冷凍保存タイムスリップのせいで死に別れた彼女をガラス越しに見つめてる姿が映りましたが、そのワンシーンだけを伏線として、「タイムトラベルから戻らずリアルに過去から人生をやり直した」という選択に「うんうん、それだそれだ」って納得できますか私は無理です。

愛する人のいる過去から人生をやり直したい。この設定はとてもよいです。しかし、ラストに至るまでにそれを予想できるような、または十分な説得力のある伏線がなかったと言わざるを得ない。唐突に老後のキャプテンが現れたわけです。

そして、多分多くの観客はリアルタイムでは理解が追いつかなかったのではないかと思うのですが、老後キャプテンがなぜタイムトラベルから戻らずに椅子に座っていたか。どうやって戻ってきて椅子に座ったのか。劇中では十分な説明がなされていません。

どうやら、アントマンとアイアンマンが開発したタイムトラベルシステムは、現代では、何秒後に呼び出すかを自由に決めて良い。タイムトラベラーは、戻りたいと思った任意のタイミングでスイッチを押す。スイッチを押すのが何時間後でも何十年後でも、現代で呼び戻しスイッチを押した時に呼び戻されるようになっていて、タイムトラベラーが過去でどの程度の時間を過ごしたかは制限がなく、過ごした時間分の年を取って戻ってくるという仕様だと推測できます。

そして、キャプテンは、インフィニティストーンを各時代に返却するという後始末を終えた後、恋人のいる時代で生き、ずっとタイムトラベル終了スイッチを押さずにいた。押さずに老後まで生き、現代でタイムトラベルを実行していた時間、場所を知っているキャプテンは、タイムトラベルから戻ったのではなく、自宅から歩いてあの公園のベンチまで行って、タイムトラベルの実行時間に合わせてベンチに座って声をかけられるのを待っていたのです。

ここまでの状況をあの描写で理解できる人が何割いるでしょうか?かなり無理があります。無理無理に美談エンドに持ち込もうとしたため、キャプテンが過去に生きたいという描写が大幅に不足しているのです。だから、唐突すぎて、は???ってなりました。

もっとうまく描いてくれれば、涙もののエンディングだったのに、振り返ったら老人。そんなキャプテン見たくなかったよ。

 

このように、重要キャラ3名が終了となったため、壮大なスケールで描かれたアベンジャーズ3部作は、結局当初から「サノス編だったんだ」という終わりとなりました。次回作はスパイダーマンがありますし、インヒューマンの単品作品の噂もあります。次のアベンジャーズの噂もあります。しかし、登場人物はこれまでとは全く変わってしまうでしょう。同じスーパーヒーローがいるとしても。アイアンマンのいないアベンジャーズなんて。全く別の世界のようです。

 

期待外れのキャプテンマーベル

残念ながら最強的なのにサノスには歯が立たず主戦力にはなりませんでしたね。単品映画の最後では、アベンジャーズに直接的に繋がるおまけ映像でしめくくられたため、大いにテンションが上がったファンが多かったと思います。しかし始まってみると、「忙しいからしばらく不在」といって去って行く彼女。理由は「スーパーヒーローのいない星もある」それは筋の通った説明ですわ。

そしてなかなかいいタイミングで再登場して胸アツになったところですぐにサノスに歯が立たない事が分かり、「石なくてもサノスつえーじゃん」となった。マーベルいてもいなくてもどうでも良かったよね。少なくとも地球でのサノス戦ではさ。

 

あの伏線が回収される

タイムストーンで未来を何万パターンも調べて1つだけ勝てる未来があったと言って、サノスに素直に石を渡したのはその勝てる未来に繋がる選択であったかのように伏線を見せて消滅したドクターストレンジ。言葉では言わずに目線で空気嫁ビームを放っただけでしたが、その1つだけの方法とは、アイアンマンが指パッチンすること、だったようです。言ったら実現しないという発言は、アイアンマンが事前に自分の死を条件に世界を救うなどしないだろうという予想と、予言の仕組み上、単に言ったら実現しなくなると言ったという2通りが考えられますが、まぁトニースタークの性格を考えれば前者で妥当でしょう。アイアンマンが死ぬこと、自分が後から復活されることを知った上で、ドクターはタイムストーンをサノスに渡したのです。勝てる未来が1つしかないと言うのだから、それしか方法がなかったわけで、ドクターには何も責められるところがありません。むしろ彼は勝つために正しい手順を踏んだだけのこと。

しかしもっと勝つ方法はあっただろうにと思ってしまう。ハルクはもう一方の腕が残っていたし。神様(ソー)もいるし。普通の人間であるアイアンマンがやったらそりゃ死んでも誰も文句言わないよねって行為です。石1つに触っただけで人間は塵になるような代物です。サノスだって大やけどです。6個揃えて指パッチンしたら、アイアンスーツに防御機構が導入されていない以上、中のトニーが死ぬのは不可避。

だからこそトニー以外の誰かがパッチンしてくれて良かったはずです。

 

そんなわけで、大変ゴージャスな映画ではありましたものの、かなり大味で、お祭りのラストの喧噪を観に行っただけって感じで、何一つ納得をさせてもらえずにサノス編終了となりました。監督とか違う人だったらもっと面白い映画になってたんじゃないのかなって思うと残念です。

 

お笑いのセンスだけはなぜか凄く力を入れていて、何度も爆笑してました。お笑いは面白かったけど、そういう映画じゃないし。3時間超を飽きさせないための配慮だとしたら、それいらないからw お笑い映画としてなら★5って感じでした。今後の作品がもっと面白くなることを期待しています。